東京のタイムマシン: 江戸より前から令和まで
いまの東京は、時代ごとにまったく違う姿をしていました。武蔵国の小さな土地から、100万人の城下町、帝都、焼け野原、そして世界都市へ。時代を順に旅します。
江戸より前: 武蔵国の江戸
江戸は武蔵国豊島郡の一部でした。平安時代の終わりごろから秩父平氏の流れをくむ江戸氏がこの地に住み、1180年には『吾妻鏡』に江戸太郎重長の名が見えます。1457年(長禄元年)、太田道灌が江戸城を築きました(着工は1456年とする辞典もあります)。
江戸時代: 100万人の城下町
1590年に徳川家康が江戸に入り、1603年に幕府を開きました。1657年(明暦3年)の明暦の大火では町の大半が焼け、死者は「10万余」と伝えられています。人口は18世紀前半に、武家を含めて100万人前後に達したと推定されています(町人は1695年に35万人、1721年に50万人とする辞典もあります)。
明治: 江戸から東京へ
1868年(慶応4年)7月17日、「江戸を東京と称す」とする詔書が出され、同じ年の10月に天皇が東京に入って、江戸城は東京城と改められました。1872年には新橋と横浜を結ぶ鉄道が開業し、1889年5月1日に15区からなる東京市が生まれました。
大正・昭和の戦前: 震災と大東京
1923年9月1日の関東大震災(マグニチュード7.9)では、死者・行方不明者が約10万5千人にのぼり、そのうち約9万人が火災で亡くなりました。1932年に東京市は35区に広がり、1943年7月1日、東京府と東京市が一つになって東京都が生まれました。
戦争と復興
1945年3月10日未明の東京大空襲では、資料により約8万4千人から約10万人が亡くなったとされます。東京都は3月10日を「東京都平和の日」としています。人口は1945年に約349万人まで減りましたが(11月の人口調査)、1950年には約628万人に戻りました。1964年10月1日に東海道新幹線が開業し、10月10日からアジアで初めてのオリンピックが開かれました。
平成: バブルからスカイツリーまで
1987年には東京圏の地価が1年で6割以上上がり、やがてバブルは崩れました。1991年4月1日に都庁は丸の内から西新宿に移りました。1995年3月20日の地下鉄サリン事件では13人が亡くなり、5,800人以上が被害を受けました。2011年3月11日の東日本大震災では首都圏で最大震度5強を記録し、首都圏で約515万人が帰宅困難になりました。2012年5月22日には高さ634メートルの東京スカイツリーが開業しました。
令和: 延期された五輪
新型コロナの流行で1年延期された東京2020大会は、2021年7月23日から8月8日にオリンピック、8月24日から9月5日にパラリンピックが開かれました。2026年9月1日時点の東京都の人口は、推計で14,296,683人です。
出典: 国立公文書館、東京都公文書館、東京都(政策企画局・広報東京都・人口推計)、内閣府「防災白書」、国土交通省、公安調査庁、JOC、東京スカイツリー、日本大百科全書・世界大百科事典・山川 日本史小辞典・デジタル大辞泉ほか(コトバンク)

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